サービスマネージャー
岸敬之
─業務内容について聞かせてください
新しい挑戦ができる場所
現在の業務は、財務、経理、労務関係などの管理全般を担当しています。予約対応や外国語のメニューを作成したり、スタッフの指導、開店時にはホールに立ち接客も行います。親方とのご縁は、鮨よしたけが六本木に店を構えていた頃からです。入社前は、飲食店の店長をした後、ホテルでサービスの仕事をしていました。親方からは、お客様が快適に過ごせる空間を作ることを考えると、 お店の管理全般を専門として担ってくれるスタッフが自分の店にも必要だからというお話いただいたと思います。当時、仕事で行き詰まっているようなところもあり、私にとっては、仕事の質が高まるチャンスだと思い、新しい挑戦としてやってみようという気持ちでした。
─仕事で大切にしていることについて聞かせてください
全体を管理する立場だからこそ
客観性を大事に
接客をする際は、できるだけ客観性を持ち、視野が狭くならないようにしています。広い視点から全体を見るために、心を大らかにして、冷静に対応できるように努めています。サービス業を長くしてきたので、その経験から色々なことを学びましたが、全てのお客様に同じだけの熱量を持って接することを大切にしています。サービスを提供する側は、よく話しかけてくださる方など特定のお客様へ目が行きがちなのですが、同じ熱量で全てのお客さまに注意を向けるべきですし、その積み重ねが、お店のカラーに繋がっていくと考えています。サービスを通して色々な方がいるということ、人のことが少しづつわかるようになってきたという実感があり、やはり接客業をやっていてよかったなと思います。
─仕事のやりがいについて聞かせてください
お客様が感動している姿を
目の前にした時の喜び
鮨よしたけは、2号店が香港にありますが、さらに新たな海外出店の計画も進めています。ニューヨークは、世界中で最も発信力がある場所の一つなので、そこで銀座の店の味をそのまま提供できれば、さらなる広がりがあるのではないかと思っています。入社前から、親方が海外出店を目指しているという話は聞いていて、夢があっていいなと感じていました。ハードルは高いですが、その目標に関わって仕事ができることはとてもやりがいがあります。また、当店には海外の方も多いのですが、接客をしていて親方の鮨を召し上がったお客様が喜んでいらっしゃる姿を見ると嬉しくなります。心から人が感動している姿をその場で対面しているという感じです。大袈裟ではなく、本当にそういうシーンがここにはあるんです。
─親方・吉武正博について
自分の感性を磨き続け、高みを目指す人
必ず仕事に関係ある何かをしていますね。また、作るだけでなく、勉強のために色々な店を訪れています。食べて研究する、あるいは誰かに会うために出かけたり、料理の器を見に行ったりもします。行動の全てが仕事に関係していて、直接、肌で感じることを大切にしていると思います。常に自分の感覚を磨いているような方です。その原動力になっているのが、常に高みを目指す姿勢なんじゃないかと感じています。
─共に働く仲間に向けて
意欲があれば多様な経験ができる職場
当店は前菜にもかなりこだわりを持っているので、その点は他の鮨店と少し違う特徴かもしれません。和食を勉強された方や、丁寧に作り込んだ料理に興味がある方にとっても、勉強になる現場です。来店されるお客様は高いクオリティを求めていらっしゃいますし、そういう環境の中で緊張感を持って仕事をするという経験ができる。味だけでなく、お客様へのサービス、気遣い、環境づくりも含めて学びは大きいのではないでしょうか。こうした環境に身を置く経験は、決してマイナスにはならないですし、経験値を上げるチャンスはなかなか得られるものではないと思います。色々な経験をしたい、覚えたいという意欲がある人には、この上ない環境だと思います。
─よしたけグループで働く魅力
親方と女将の人となりが
店の魅力を作っている
親方と女将で創業した店なので、2人の魅力が当店の魅力だと思います。親方の作るお鮨に魅力があるからそれを食べたくて、お客様が来てくださっている。一方、親方だけかというと、女将も創業当初からずっと一緒にやっている。親方が独立した時も、女将がいつも側でこうしたらいいんじゃないかと、苦楽を共にしてるわけですよね。その期間があるから、当然今がある。やはり鮨よしたけのベースは親方と女将、2人で作り上げてきたものです。魅力というと、色々思いつくのですが、 突き詰めるとそこに行くんです。いつの時代になっても、人の魅力は、おそらく根底として誰もが欲しいと思っているところですよね。スタッフも、家族の一員のように接してもらえますし、人として育ててもらえる店だと思っています。